Blues Guitar the Would

ブルースのルーツは大英帝国からアメリカに渡って来たであろうケイジャンミュージックがその起源である。

 過去に於ける古いケイジャンミュージックを聴けば分かる通りブルース並びにブルーグラスのルーツサウンドである事がお分かりに成るであろう。そしてブルースからジャズが生まれたのではなく、このケイジャンミュージックからオールドタイム、ラグタイム、デキシーランドジャズが生まれ、この後ブルースは生まれている。と考えなければ時間軸がずれてしまうのである。このケイジャンミュージックはアメリカ建国以前には存在しているのであるのだ!アメリカに渡った黒人奴隷はその英国東インド会社の奴隷船に於いてこのケイジャンミュージック、例えばアメージングストーリーを聴いていて、これがゴスペルのルーツにもなっている。


robert johnson

ロバート・ジョンソンは言わずと知れたブルース創成期の最も有名なギタリストである。ブルースが好きな方なら誰でも知っているのみ為らずジャズ、ロック等ジャンルの枠にとらわれずその影響は計り知れないものがある。ギターを弾きながら歌う、或いは歌とギターフレーズをユニゾンさせるなどその後のギタリストに影響を与えている。ジャズギタリストのジョージ・ベンソンの大ヒットアルバム”ブルージン”でのパフォーマンス、或いはロックギターでは、ジミ・ヘンドリクス、アルビン・リー等がその影響が垣間見えるであろう。

そのレコーディングは一度だけで、アルバムを1枚残しただけで他界してしまった。これは後に悪魔に魂を売ったと言われる要因になってしまった。

Blues guitar

ギブソン

マーチン

フェンダー

エピフォン

ギルド

等であるが、ブルースで使用されているギターは、殆どこれらのブランドである。

gibson lg-1

言わずと知れたロバート・ジョンソン愛用のギターである。

gibson es-5

T-ボーン・ウォーカー愛用のギターであるがプロギタリストでこのギターを使用しているのはこのT-ボーン・ウォーカーとスティーブ・ハウ位しか思い浮かばない。尚T-ボーン・ウォーカーと云えばギブソンのダブルカッタウェイのギターを使用しているがこれはバーニー・ケッセルモデルである。皮肉だがジャズギタリストであるバーニー・ケッセルといえばギブソンとエンドース契約を結んでいる時でも自身のモデルであるバーニー・ケッセルモデルは使わず同社のES-350にチャーリー・クリスチャンマイクを付けた物を使用しており、ダブルカッタウェイのこのギターはT-ボーン・ウォーカーモデルとでもネイミングでもした方がギブソン社の為だったかもしれない。

fender telecaster

マディ・ウォーターを始めジャンルをこえてあらゆるギタリストが愛用しているのがこのギターである。ジャズでは普通アーチドトップギター所謂”フルアコ”を使用するが、このテレキャスターを使用するギタリストもいる。有名な所では、エド・ピッカード、最も知られている無名ギタリストではデッド・グリーンがいる。因みにこのフェンダーギターを使用したジャズの事をフェンダージャズと云う固有名詞まで存在する。

Blues guitarist

ロバート・ジョンソン

サン・ハウス

ロニー・ジョンソン

ディック・マクドナウ

カール・クレス

タンパ・レッド

ジョンリー・フッカー

エルモア・ジェームズ

マディー・ウォータース

T・ヴォーン・ウォーカー

ライトニング・ホプキンズ

オーテシュ・ラッシュ

サニー・ボーイ・ウィリアムスンⅡ

B・B・キング (ブルース3大キング)

アルバート・キング(ブルース3大キング)

フレディ・キング(ブルース3大キング、エリック・クラプトンのフレージングの元ネタ)

アルバート・コリンズ 

ビッグ・ビル・ブルンジ―

アール・フッカー

ゲイトマス・ブラウン

ジョニー・ギター・ワトソン

バディー・ガイ

マイク・ブルームフィールド

ジョー・ボナマッサ


T-bone・Walkar

ロバート・ジョンソンがアコースティックギター弾きのブルースギタリストでありその先駆者であるならば、エレクトリックギターの先駆的なブルースギタリストと云えばこのT-ボーン・ウォーカーであろう。

この写真は少々違うが、バンドオーディションの時にギターが無く、友人(幼馴染)のジャズギタリスト、チャーリー・クリスチャンにギターを借りたという。ES-150であろう。

上記の画像を見ていただければお分かりいただけるであろうが、現在のロックギタリストのステージアクション、パフォーマンスの原型がこのT-ボーン・ウォーカーがオリジナルであるといえる。 

ジャズギタリストのチャーリー・クリスチャン及びこのT-ボーン・ウォーカー無くして現代のエレクトリックギターテクニック及びギタリストの存在はなかったであろうといえるだろう。

ロバート・ジョンソンのクロスロードは一般的にはクリーム時代のエリック・クラプトンの演奏の方が有名である。

このエリック・クラプトンを聴けば恐らくは誰でも判ると思うのだが使っているギターフレーズは殆ど全てがフレディ・キングのフレーズである。その為かオリジナリティーが感じない。と私の知人が言っていたのを覚えている。


crossroads

     ブルースギター編

 1986年にロードショーされた。この映画、クロスロードは伝説のブルースギタリスト、ロバート・ジョンソンのクロスロード伝説が元に成っている。かのロバート・ジョンソンがギターテクニックを得る為悪魔に魂を売ったと言われているが。ロバート・ジョンソンがこの様な伝説が生まれた背景に有るのは、一つにはアメリカが契約社会による処が多いのではないのではないか!そしてもう一つはこのロバート・ジョンソンがたった一度のレコーデングしか行わなかったことに依存する事であろう。私が思うにレコーディングに際しメジャーデビューの為に悪魔に魂を売るという伝説に依る物であるのではないだろうか?しかしながらこの映画は幾つかの間違いが指摘する事ができる。一つには、ロバート・ジョンソンはギブソンのLG-1モデルを使用しているのであるがこの劇中ではマーチンのギターであるOOO-18らしいギターを使用しているのだが、ロバート・ジョンソンの使用ギターがマーチンであろうか?いや違う私が聴き慣れたマーチンのギターの音とロバート・ジョンソンの弾くギターのフリケンシ―レスポンスが違い過ぎる!ロバート・ジョンソンがレコーデングに使用したのはマーチンギターではないであろう事は自明の理である。聞けば分かる事である。フリケンシ―レスポンスがよりギブソンギターに近いと言えるのだ!何よりマーチンギター特有のあの鈴なりの音が聞こえない。

DVDでは、13分58秒にブルースギターが始まるロバート・ジョンソンのレコーディング現場の情景であるがここではライ・クーダがマーチンギターを弾いていて、ロバート・ジョンソンに扮するアクターが指パクの演技をしているが確かにあの鈴なりの音になっている。これは時代検証の為現地のロケハン等取材によりロバート・ジョンソンはマーチンギターをストリートライブ等で使用していたのであろう。しかしながら録音時にはギブソンを使用し同時に記念撮影をした写真を残したのであろうと思われるのである。そして最後のクライマックスであるが、スティーブ・バイ扮するジャックとラルフ・マッチオ扮するユージンのギターバトルであるが、ジャックのギターワークは全てスティーブ・バイであるがユージンのギターワークはブルージィな部分をライ・クーダ―が担当しており、エレクトリックギターバージョンのカプリ―スNO,5はスティーブ・バイにスイッチしている。フェンダーテレキャスターと恐らくジャクソンのスティーブ・バイによるカスタムギターを使用しているが、ピッキングタッチがスティーブ・バイ其の物である事である事が窺えるのである。この様な場合にはピッキングタッチで確認出来ると云うものである。

ここでのギターワークはスティーブ・バイの真骨頂では無いであろうか!

バークリー音楽院出身のスティーブ・バイならでの正確なピッキングが印象的でギターがフェンダーとカスタムギターの違いだけでお分かり戴けるであろうと思われる。


これはジョン・リー・フッカーの代表作であるがギタリストが歌いながらギターを弾くという。スタイルでロバート・ジョンソンのスタイルを引き継いでいると言っていいのではないのか!

尚彼のギターはオープンチューニングでありオープンAに固定であったといわれているボトルネック奏法をしない時もこのオープンチューニングのままであったという。

私の知る限り今までのブルースギタリストはギブソンギターを使用しているが、このマディ・ウォータースはフェンダー テレキャスターを使っているが以前はp-90が付いたギブソンレスポールを使用していた。BB・キング、アルバート・キングと並び、ブルースを基盤としたロックギタリストに最も影響を与えた偉大なギタリストの一人である。


マイク・ブルームフィールド

今まではブルースギタリストでは、大半が黒人ギタリストであるが、白人、ホワイトブルースギタリストの先駆者でありその頂点に君臨していたマイク・ブルームフィールドである。一般的にには、ユダヤ人と云えば大金持ちと言うステレオタイプの認識を持ってしまうが、マイク・ブルームフィールドは生まれも育ちも黒人街ハーレムであった。

その為かそのブルースフィーリングはエリック・クラプトン推してオレには絶対に出来ないと認めていた。

現在のジョー・ボナッマサが出てくるまでは彼がその最高峰のギタリストであった。 ボブ・ディランに”オレがブルースギターを教えてやる。”と言っていたが、ボブ・ディランは”面倒くさいからお前がオレのバンドに入れ”と言い返したというエピソードが残っている。後に記述するがこれがロックギターの歴史的に、歴史上のエポックメイキングな出来事である事が後程認識されるのではある。